+Ave Maria!
3月の終わりまでに、何とか3月の手紙を披露できました。ぎりぎりでセーフ・・・でもこれでは・・・。
神に感謝!
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四旬節の典礼には、教皇様がメッセージで浮き彫りにされたように、黙想の材料がたくさんあります。
第1主日に読まれる、イエス・キリストが荒れ野で誘惑を受けられる場面は、私たちに「キリスト教の信仰はイエスの模範に従い、イエスと一致しながら、『支配と権威、暗闇の世界の支配者』(エフェソ6,12)と戦うことを」思い出させます。
聖ホセマリアは非常に超自然的な作戦を提案されていました。「内的戦いには巧妙な戦術を使うべきである。毎日の戦いは本陣から遠く離れたところで続けるのだ。
敵は、小さな節欲、毎日の祈り、規則正しい仕事、生活規定など、前線を襲うだろうが、破られやすい城壁にはなかなか近づけない。たまたま城壁にたどりついたとしても、敵は既に疲れ切っているだろう。」[2]
念祷の時に、主が私たち一人ひとりに仰せになることを聞き取り、それを実行するように、より一層努めなければなりません。そして、秘跡がもたらす恩恵を、また個人的な霊的指導で受けた勧めを、どのように支えにするかを考えるのです。
3月27日の四旬節第3主日の典礼は、「『水を飲ませてください』(ヨハネ4,7)というイエスの問いかけを私たちに示します。(…)全ての人に対する神の熱い思いを表すと同時に『その人の内で泉となり、永遠のいのちに至る水』(ヨハネ4,14)というたまものへの望みを私たちの心の中に呼び覚まそうとしています。」[4]
主の弟子である私たちは、あらゆるところに主の光と恩恵を届けるよう招かれていることをいつも自覚して、熱心にそのことと取り組みましょう。何よりも、友だちや親戚がゆるしの秘跡に与って神と和解するように手伝い、また、四旬節中の黙想会、あるいは長い黙想会に招くことです。
教会とオプス・デイの保護者である聖ヨセフの祝日が近づいています。オプス・デイにおける主との〈愛の約束〉を、感謝と喜びのうちに19日に更新する準備をし、あらゆる世代のあらゆる立場の多くの人々がオプス・デイにおいてイエス・キリストに従うことを決意するお恵みを、神から獲得してくださるよう信頼を込めて聖なる太祖に願いましょう。
その上、この日は大勅書Ut sitが荘厳に施行された記念日でもあります。これによって、愛するヨハネ・パウロ二世がオプス・デイを属人区として設置され、主が1928年10月2日に聖ホセマリアの心に刻まれた神の望みを実現するために、司祭と信徒が有機的に協力することをお定めになったのです。
これこそは、教会の司牧のために必要な道を開くために、聖霊が第二バチカン公会議において望まれた形態なのだということを自覚して、徹頭徹尾忠実である義務が私たちにはあります。
28日は創立者の司祭叙階記念日です。
至聖なる三位一体に心を込めて感謝しましょう。私たちひとり一人は、創立者がキリストの司祭職を受けられたことから生まれた子どもなのですから。創立者が寛大に全面的に神のお望みを受け入れなかったなら、教会にオプス・デイは存在しませんでした。オプス・デイの創立は、創立者がサラゴサの神学校時代に自問していた「なぜ私は司祭になるのか」という問いへの答であると同時に、選んだ道を歩み始め、歩み続ける決心をした最も深い理由の基盤となったのです。
あらゆる国で司祭への召し出しが増えるように、創立者の取次ぎを通して願いましょう。忠実で、神を愛し、喜んで人々に仕え、教皇に全面的に忠実で、それぞれの司教と固く一致している司祭を送ってくださるように。またオプス・デイにおいても、主が私たちに求めておられる使徒職の仕事を世話するために必要な司祭が欠けることのないように願いましょう。同時に、全てのカトリック信者が、一人ひとりに神がもたらされた司祭的な魂を育むように、至聖三位一体に執拗に願いましょう。
教皇様とその協力者の方々のための祈りを止めないで下さい。特に、四旬節の第1週目は教皇庁の黙想会がありますから、より熱心に祈りましょう。また、この期間に年の黙想会をする私たちも、この機会を活用しようと思います。この日々に皆さんが霊的に私に付き添ってくれることを、心からの喜びを持って期待しています。私は、神がこの手段を通してもたらされる溢れんばかりの恩恵を、誰一人として無駄にすることのないようにと主に毎日願っていることを、隠すつもりはありません。
心からの愛情を込めて祝福を送ります。
皆さんのパドレ
†ハビエル
ローマ、2011年3月1日